この年のミントランド(移動展示場)のオーナーの住まいです。最近は展示会でもほとんどの家が自然素材に触れることが無い寂しさと、自分の住まいはいつまでも変わることなく、そして時間が経過するほどに愛着が持てる住まいを希望されていました。そんな自然素材は私たちにとっては身近にある素材です。照明器具もオリジナルのモノと考え、会社スタッフで試行錯誤した照明器具です。決して高価な素材を使っているわけではなく、金額にしても1万円そこそこなんです。ただ考えている時間や試作品を考えると金額に反映されない高価なモノになってしまいますが、考える事やオーナーが喜ぶ顔が楽しく、造る喜びを失いたくない表れと自負しています。外観も蔵をイメージして造り、外部からの煩わしさを遮断するために塀を併設しました。カーテンをすることなく、季節の移り変わりや四季を間近で感じ、癒される空間、休日には忘れていた外を眺める事を提案した住まいです。